どうして 活性化ケア が生まれたのか
- 「寝たきり症候群」を皆さんご存知でしょうか?
寝たきり症候群とは一般的病名であれば「廃用症候群」と呼ばれ、安静や活動性低下によって二次的に発生する身体面・精神面の機能低下を指します。
寝たきり症候群におちいる具体事例を、3例ほど紹介します。 - ・症例1 入院・入所前は歩けていたのに、退院・退所する時には歩けなくなった
- ・症例2 病気は治ったが、寝たきりで介護が必要になった
- ・症例3 入院・入所中の安静によって体力が低下し、在宅復帰をあきらめた
寝たきり症候群の原因はなんと「寝たきりによる安静」なのです。 寝たきりには多くの弊害が併発します。
- ①褥瘡(床ずれ)…皮膚の圧迫が約2時間続くと血行障害が発生します
- ②関節拘縮…関節を10時間ほど動かさないと、関節拘縮が始まります
- ③骨粗鬆症…1~10日間の安静(何らかの刺激が加わらない)で骨形成率は1/2に低下し、骨萎縮が進行します
- ④筋力低下・筋萎縮…1日の安静で1~1.5%筋力は低下します。1週間で20%低下、2週間で40%低下します
- ⑤呼吸・循環機能低下、肺炎・浮腫
- ⑥消化機能低下、便秘、腸閉塞
- ⑦尿失禁、排尿障害、尿路感染症
- ⑧精神機能低下、意欲、自発性の低下など
特に認知症に似た精神機能低下は非常に深刻な問題であり、一度低下した機能を回復させるのは容易ではありません。YAOKIでは「寝たきり」を防止することで多くの弊害が解消され、機能回復に繋がるのではという仮説のもと検証を開始しま
した。多くの検証を重ねた結果、誕生したのが「活性化ケア」です。